一本の電話から始まったご縁
遠方にお住まいの娘さんから、一本のお電話をいただきました。
「私が心配で施設に入ってもらった父なんですが、面会に行くたびに『家にはいつ帰れるんだ?』と聞かれるんです。」
後日、娘さんと一緒に面会へ伺うと、お父様はテレビをBGMに、静かに過ごされていました。
「娘さんのお友達なんです。」そうご挨拶すると、初めて会う私に、お父様はポツリ、ポツリと、ご自身の人生を話してくださいました。
家族を養うために転職し、東北六県を転勤で回りながら働いたこと。単身赴任をしていたこと。趣味の釣りのこと。そして、丹精込めて手入れをしてきた庭が気になり、「家に帰りたい」と思っていること。
一つひとつのお話と、最後に握手をしたときのゴツゴツとした大きな手から、お父様が懸命に歩んでこられた人生が伝わってきました。
話が進むにつれ、お父様の表情には少しずつ笑顔が戻っていきました。
そして娘さんは、静かにこう話してくださいました。
「父には、最期に『いい人生だった!』と心から思える時間を過ごしてほしいんです。」
その言葉に、お父様への深い愛情と、娘さんの切なる願いを感じました。
ライフエスコートは、ご本人の想いとご家族の想い、そのどちらにも寄り添いながら伴走していきます。 人生を振り返る時間は、その方らしさを見つめ直す大切な時間でもあります。 これから、お父様のお話をたくさん伺えることを楽しみにしています。 その笑顔が、遠方で暮らす娘さんの安心にもつながることを願って。
ライフエスコートの伴走が、始まります。